日暮れ、道遠し

つくばで日本語教育をやっている大学院生の、見たこと聞いたこと考えたことなどについて。

第21回専門日本語教育学会研究討論会(於:下関市立大学)

日本語教育学会の研究会情報を何気なく開いたのが先週のこと。行けそうな距離で、面白そうな学会が!
というわけで珍しく早起きをして、電車を乗り継ぎ海を越え下関市立大学へ。
 
専門日本語教育学会研究討論会。行ってよかった。大学院入学前の実家暮らしは、どうしても孤独な戦いになりがち。言い訳が募ってぼけっとゆるんだ頭を目覚めさせるには充分すぎる刺激が得られた。
 
専門日本語教育学会ということで、様々な専門分野を持つ学習者のニーズのために研究をされている方々の発表ばかり。文法!とか語彙!とか、わりあいプレーンな日本語教育にばかり触れていた自分にとってはどれもこれも新鮮で楽しかった。視野狭かったんだなーと、反省しきり。ポスター発表では「あの分野でやってる方法が使えないかな?」のようなコメントがされている場面がちょこちょこあり、知恵がぶつかってスパークしている様子がたまらなかった。
 
また、招待講演はロシアのイルクーツクノヴォシビルスクからいらっしゃった先生方。内容はロシアの日本語教育事情(歴史と現状)についてだった。ロシアの大学でもICTを使おうという動きはあるらしいが、やはりまだまだ「スライドを作って発表しよう」とかそのくらいらしい。アメリカ仕込みの活用法で貢献できそうな気がする〜〜〜とこれはこれでたくさん刺激されていた。
 
来年は金沢大での開催らしい。「すげー!」と思った発表をされている方の名札に「M1」と書いてあって慄いてしまったが、1年後に目指す姿がはっきりしたというのはよいことだろう。がんばろう。
 
いろいろな形で、自分も何かできる気がする!と勇気をもらえた1日だった。関係者の皆様、ありがとうございました。懇親会では獺祭の純米大吟醸、磨き二割三分をいただきました。本当に行ってよかった。